GPGの真価はメールの送受信を行う際に使用する事で発揮されます。以下ではthunderbirdでGPGを使用する方法を説明します。
thunderbirdは直接GPGを扱う事はできませんが、「Enigmail」と呼ばれるaddd-onをインストールするとthunderbird上でGPGを扱う事ができるようになります。
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/enigmail/をブラウザで開き、Enigmail add-onをthunderbirdにインストールします。
Enigmailがthunderbirdにインストールできたら、まず、自分用のGPG鍵を作成します。
メニューから、「Enigmail > 鍵の管理(Y)」 と辿っていき、鍵の管理画面(図3「鍵の管理画面」)を出します。
「生成(G)」メニューから「新しい鍵ペア(K)」をクリックします。
鍵を作成するための情報を入力するダイアログが表示されますので、必要な情報を入力します。
「アカウント/ユーザーID」 は普段自分が使用しているメールアカウントを選択します。
「生成した鍵を選択したアカウントに使用する」をチェックします。
「パスフレーズ」、「パスフレーズ(確認)」の部分にパスフレーズを入力します。パスフレーズとは、鍵を使用する時に尋ねられるパスワードの事です。
鍵の有効期限を決めます。標準は五年間となっていますが、無期限に変更します。
「上級者向け設定」タブをクリックして、以下の事を確認します。
「暗号鍵長(bit)」が「4096」
「鍵のタイプ」が「RSA」
上記が確認できたら、「鍵の生成」をクリックして鍵の生成行います(図7「鍵の生成の確認」)。
鍵の生成が完了すると、「失効証明書」の作成を求められます。これは、鍵になんらかの不測の事態が生じた時に鍵を使用できなくするための物です。ここでは進められた通りに失効証明書を作成しておきます(図8「失効証明書の作成の確認」)。
失効証明書を作成する時に、鍵のパスフレーズを聞いてくるので、鍵の生成の時に指定したパスフレーズを入力します。
鍵が正しく作成されると、鍵の管理ダイアログに作成した鍵が表示されます。
他人の公開鍵を入手しなければ、GPGを使用してのメールの暗号化は出来ません。以下では公開鍵の登録方法を説明します。
公開鍵は図13「公開鍵」のような形で広く一般に公開されています。ここでは、公開されている公開鍵をメモ帳で表示しています。
この公開鍵を登録するには、まず、公開鍵の全てを選択してクリップボードにコピーします(図15「公開鍵のコピー」)。
Enigmailの鍵の管理ダイアログを開き、「編集(E) > クリップボードから鍵を読み込む(I)」を選択します。
インポートするかどうか尋ねられるので、「インポート(I)」をクリックします。
インポートが完了した事を知らせるダイアログが表示されます。これは確認のためだけに表示されるので、文字化けしていても構いません。
正しくインポートできていれば、鍵の管理ダイアログにインポートした鍵が表示されています。
GPGを使用したメールの送受信について説明します。
GPGで暗号化されたメールの送信についてです。
まず、普通にメールを作成した後、「Enigmail」アイコンをクリックして、「暗号化する(E) > 暗号化する(E) Ctrl+Shift+E」をクリックします。その後は普通にメールを送信します。
これで、GPGを使用したメールの送信は終了です。
GPGで暗号化されたメールの受信について説明します。
GPGで暗号化されたメールも通常のメールと同様に表示されます。
しかし、開く時にパスフレーズを聞いてきます。ここで、鍵を作成した時に入力したパスフレーズを入力します。
メールが正しく符号化されると、きちんと読めるメールが表示されます。
もし、図24「復号化していない暗号化メール」のように符号化されていない状態のメールが表示された場合は、「復号」アイコンをクリックして復号化を行います(図25「手動で復号化」)。
自動的に復号化の処理を行う場合は、「Enigmail > メッセージを自動的に復号/検証(A)」をチェックしておきます。